#llm
52 記事
01
·無料·論文·11分で読めます
Chain-of-Thought を1から — 「考えを書かせる」と何が変わるのか
Chain-of-Thought Prompting Elicits Reasoning in Large Language Models
「ステップごとに考えて」と一言足すだけで解ける問題が増えるのはなぜか。few-shot CoT・zero-shot CoT・self-consistency を前提知識ゼロから解説し、計算の直列化という理屈、効かない条件、推論モデルとの関係まで踏み込む。
02
·推論・高速化·★ 会員·論文·16分で読めます
論文解説: 訓練データが1問でも、オンポリシー蒸留は数百ステップ伸び続ける
Rethinking On-Policy Distillation of Large Language Models II: One Training Example
訓練クエリを1問に絞ってもオンポリシー蒸留は数百ステップ改善し続け、フルデータの伸びの大半を回収する。論文はその理由を「状態カバレッジ」と「吸収率」の2つで説明し、OPDはデータ過多・アルゴリズム不足だと結論づける。
03
·推論・高速化·★ 会員·論文·15分で読めます
論文解説: Random Attention — KVキャッシュの追い出しは「ランダムで十分」だった
Random Attention: Rethinking KV Cache Eviction for Efficient Reasoning
KVキャッシュから何を捨てるかを決める「重要度スコア」は、ほとんど効いていなかった。プロンプトだけ守って残りをヘッドごとに一様ランダムで捨てるだけで最強手法と同等の精度、しかもvLLMで32〜43%速い。4モデル×6タスクの実測と、なぜそうなるかの2つの対照実験を読み解きます。
04
·RAG・検索拡張·無料·10分で読めます
RAG vs ファインチューニング — どちらを、いつ選ぶか
LLMを賢くする二大手法を、知識の鮮度・コスト・幻覚・データ量の4軸で比べる。比喩→仕組み(式)→動く図→判断表→現場の落とし穴まで、前提知識ゼロから。
05
·RAG・検索拡張·★ 会員·論文·18分で読めます
論文解説: Hi-Q — 質問を「検索できる粒度」まで、証拠を見ながら割っていく
Hi-Q: Hierarchical Evidence-guided Query Refinement for Multi-Hop Question Answering
多段推論QAの本当のボトルネックは「質問の粒度」と「検索できる粒度」のズレにある。Hi-Qは、まず答えてみて答えられなかったノードだけを依存順に二分割していく。しきい値としての制御、木の育て方、そして実測値を前提知識ゼロから解説する。
06
·LLM — 大規模言語モデル·★ 会員·論文·15分で読めます
論文解説: Puro-2B — コンシューマGPUで2Bモデルを$6.9Kからゼロ事前学習する
Puro-2B: Poor Lab's Qwen2-1.5B Trained on RTX 5090 within $5090
ゲーミング向けGPUのRTX 5090で1.4兆トークンの事前学習を回し、Qwen2-1.5B級の性能に約$4.4Kで届いたという報告を、コスト構造・FP8・実効学習率・カリキュラム平均の順に1から解説する。
07
·推論・高速化·★ 会員·論文·15分で読めます
論文解説: Normalized Low-Rank Adaptation — LoRAの「入口行列」を正規化するだけで効く理由
Normalized Low-Rank Adaptation
LoRAのダウン射影行列Aを「ランク方向に単位長へそろえる」だけで、収束・安定性・忘却耐性が改善する。原題 Normalized Low-Rank Adaptation (NoRA) を、隠れた前処理行列という視点から1から解説する。
08
·評価と審判·★ 会員·論文·12分で読めます
ベンチマーク汚染 — 「高スコア」を疑う技術
Rethinking Benchmark and Contamination for Language Models with Rephrased Samples
ベンチマークの高スコアが実力なのか暗記なのかを見分けるための記事。汚染の3つの型、n-gram重なり・埋め込み近傍・メンバーシップ推論という検出手段とその限界、カナリア文字列と時系列分割の仕組みを1から解説し、論文を読むときの警戒点をチェックリストにまとめる。
09
·推論・高速化·★ 会員·論文·15分で読めます
論文解説: On-Policy Distillationは本当に蒸留しているのか — ノイズまみれの教師から自己改善へ
Does On-Policy Distillation Really Distill? From Noisy Teacher to Self-Improvement
教師モデルの採点は3〜5割が誤っているのに、生徒はなぜか同じだけ伸びる。On-Policy Distillationの改善が「教師の真似」ではなく「低確率トークンの抑制」から来ていることを突き止め、教師を捨てた手法OPSAに至った論文を、前提知識ゼロから解説する。
10
·学習手法・アライメント·★ 会員·論文·15分で読めます
論文解説: PaperGym — 論文1本を「採点基準つきの練習場」に変えて研究計画を学習させる
PaperGym: Rubric-Centered Evolution for Research-Plan Generation
研究計画には正解がないので強化学習の「環境」が作れない。論文を4つの引き出しに分解し、問いと採点基準を別々の引き出しから作ることで、言い換えでは点が取れない練習場を20,000本ぶん自動生成した研究を、前提知識ゼロから解説する。
11
·推論・高速化·★ 会員·論文·17分で読めます
論文解説: DART-SD — ツール呼び出しエージェントの「ダイヤ型の解空間」を壊さずに学習する
DART-SD: Diamond-topology Aware Retrieval and Tuning for Self-Distillation of Multi-Turn Tool-Calling Agents
順不同のサブゴールを含む多ターンのツール呼び出しでは、正解の集合が『ダイヤ格子』状に広がる。軌跡まるごとの模倣がなぜそれを潰すのか、状態グラフで『最初に転んだ地点』を特定してそこから先だけを直す学習で何が変わるのかを、前提知識ゼロから解説する。
12
·論文解説·★ 会員·論文·16分で読めます
論文解説 J-Zero: 出題者・解答者・審判を同時に育てる「データゼロ」自己進化
J-Zero: Unified Challenger--Solver--Judge Co-Evolution from Zero Data
外部データも人手のラベルも使わず、モデルが自分で問題を作り、解き、採点して成長する枠組み。J-Zero は採点役(Judge)も一緒に育てることで、従来手法が2反復で頭打ちになる壁を越えた。
13
·LLM — 大規模言語モデル·★ 会員·論文·13分で読めます
論文解説: Agentic Artifact Creation — 「生成」と「納品物を組み立てる」はどう違うのか
Agentic Artifact Creation: Systems, Evaluation, Principles, and Opportunities
259件の文献を「納品される成果物」という一点から整理したサーベイ。状態・編集・検証という3つの役でエージェント的創出を定義し、6ファミリー・評価の3対象・4原則・6つの未解決問題まで、前提知識ゼロから読み解きます。
14
·推論・高速化·★ 会員·論文·15分で読めます
論文解説 TTPO: 正解ラベルなしで、テストの最中にモデルを鍛える
TTPO: Test-Time Policy Optimization
多数決で作った疑似ラベルは競技数学では約85%外れる。それでも学習が成立するのはなぜか。賛成した出力は蒸留し、反対した出力はRLで罰するという「非対称」な設計を、前提知識ゼロから解説する。
15
·エージェント·★ 会員·論文·11分で読めます
論文解説: FrontierChallenge — 科学の仕事を「最後まで納品できたか」で測る
FrontierChallenge: Evaluating Scientific Workflow Completion
科学ワークフローを最後まで完遂できるかを測るベンチマーク FrontierChallenge の解説。平均点87.9でも完全達成は20.6%、電気化学では平均94.9でPass Rate 0%。未達の軌跡の75.5%が「完了しました」と述べて終わっていた。
16
·推論・高速化·★ 会員·論文·15分で読めます
構造化出力と制約デコーディング — JSONを壊さない仕組み
Efficient Guided Generation for Large Language Models
「JSONで返して」とお願いする代わりに、文法的に許されないトークンを出す前に確率ゼロへ落とす — 制約デコーディングの仕組みを、logitマスクから語彙のインデックス化、function callingの裏側、そして「構文は守れても中身は守れない」限界まで1から解説する。
17
·LLM — 大規模言語モデル·★ 会員·論文·12分で読めます
スケーリング懐疑論 — 「大きくするだけ」批判の系譜
Training Compute-Optimal Large Language Models
「パラメータとデータを増やせば賢くなる」への批判を、データ枯渇・推論の壁・世界モデル論争の3方向から公平に整理します。擁護側の証拠も同じ精度で並べ、どの実験結果が出れば論争が決着するのかまで踏み込みます。
18
·推論・高速化·★ 会員·14分で読めます
プロンプトキャッシュとコンテキスト設計 — 前方一致という一本の制約が、請求額を桁で変える
同じシステムプロンプトを毎回読み直させて、毎回その分を払っていませんか。プロンプトキャッシュは前方一致でしか効かない——この一点だけで、コンテキストに何をどの順で置くべきかが決まります。先頭に現在時刻を1つ入れただけで全滅する理由と、TTLを読み違えて逆に25%高くなる事故まで。
19
·エージェント·★ 会員·論文·12分で読めます
マルチエージェント設計パターン — 分担・討論・検証
Improving Factuality and Reasoning in Language Models through Multiagent Debate
エージェントを何体並べても、全員が同じ間違い方をするなら1体と変わりません。多数決が効く条件を式で押さえたうえで、分担・討論・敵対的検証の3つの型を、いつ使い、いつ1体で済ませるべきかまで整理します。
20
·推論・高速化·無料·論文·13分で読めます
LLMサービングを1から — vLLM・連続バッチングで、GPUを遊ばせない
Efficient Memory Management for Large Language Model Serving with PagedAttention
モデルが動くことと、100人ぶんのリクエストを捌けることは別の問題です。重みも答えも変えず、投げる順番とまとめ方だけで同じGPUの処理量が何倍も変わる——その理屈を演算強度・連続バッチング・PagedAttentionの3点から追い、スループットとレイテンシが同時には良くならない理由と実測値の読み方まで。
21
·LLM — 大規模言語モデル·無料·論文·11分で読めます
ハルシネーションはなぜ起きる — 仕組みと現実的な対策
Survey of Hallucination in Natural Language Generation
LLMが平然と嘘をつくのはバグではなく、次トークン予測という学習目的の素直な帰結。損失関数に真偽の項がないこと、圧縮された知識が端から崩れること、サンプリングが裾を引くこと、採点方法が当てずっぽうに報酬を与えることを1から分解し、RAG・引用照合・不確実性推定という現場で実際に効く順に対策を並べる。
22
·情報理論·★ 会員·論文·14分で読めます
圧縮=予測=知能 — 情報理論から見るLLM
Language Modeling Is Compression
次のトークンを当てる訓練は、そのままファイルを縮める訓練でもあります。算術符号化を経由すると「確率モデル」と「符号」が同じものだと分かり、交差エントロピー損失が圧縮後のバイト数そのものになる。Hutter Prizeが圧縮率を知能の指標に据えた理由まで、1から積み上げます。
23
·エージェント·★ 会員·論文·12分で読めます
【実装】エージェントループを自作する — ツール呼び出しの最小形
ReAct: Synergizing Reasoning and Acting in Language Models
「AIエージェント」の中心はwhile文ひとつです。JSON関数呼び出しの形、ReActが残した設計、そして事故のほとんどが集まる停止条件までを、フレームワークを使わない40行のコードとして1から組み上げます。
24
·論文解説·★ 会員·論文·14分で読めます
論文解説: Apodex 1.1 — 「完了した仕事」を単位にエージェントをスケールさせる
Apodex 1.1: Scaling Agentic Intelligence for Complex Work
モデルを大きくするのでも推論時間を伸ばすのでもなく、「環境」と「協調」の2面をスケールさせる——Apodexチームの技術報告を、タスク契約の式からAgentOSの納品ゲート、数字と限界まで1から解説する。
25
·LLM — 大規模言語モデル·★ 会員·論文·10分で読めます
アライメント概説 — RLHFからConstitutional AIまで
Training language models to follow instructions with human feedback
アライメントとは何と何を揃える作業なのかを、目的・仕様・代理の3層に分けて整理する。RLHFもDPOもConstitutional AIも「報酬 − 参照モデルから離れた罰」という同じ骨格を解いていること、代理を押し切ると必ず報酬ハッキングが出ること、無害さを強めた分だけ有用さが削れる取引の構造を、式と実装の落とし穴まで含めて解説する。
26
·エージェント·★ 会員·論文·14分で読めます
エージェントの記憶設計 — 短期・長期・エピソード
MemGPT: Towards LLMs as Operating Systems
LLMは何も覚えていません。会話が続いて見えるのは毎ターン全履歴を読み直させているからです。短期・エピソード・長期の3層に分ける設計、想起を決める式、そして最も設計されていない「忘れる」まで、前提知識ゼロから組み立てます。
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·Transformerの仕組み·無料·論文·13分で読めます
Transformer完全解剖 — 埋め込みから出力まで一気通貫
Attention Is All You Need
「今日は」と打ってから「いい天気」が返るまで、たった1つのトークンが何を持たされ、どこで書き換えられ、最後にどうやって言葉に戻るのか。分かち書き・埋め込み・位置・注意・フィードフォワード・残差・出力ヘッドまで、部品を並べるのではなく1本の旅として通しで歩く地図。
28
·LLM — 大規模言語モデル·★ 会員·論文·11分で読めます
事前学習データの作り方 — Webから教科書品質へ
The Pile: An 800GB Dataset of Diverse Text for Language Modeling
「大量のWebデータで学習した」の一行の裏には、本文抽出・品質フィルタ・重複除去・混合比という4つの工程がある。CommonCrawlという砂利の山から教科書品質の文章を選り分ける仕組みを、MinHashの式から現場で触るパラメータ名まで1から解説する。
29
·セキュリティ·★ 会員·論文·13分で読めます
LLMセキュリティ — プロンプトインジェクションと防御
Not What You've Signed Up For: Compromising Real-World LLM-Integrated Applications with Indirect Prompt Injection
LLMは「上司の指示」と「書類に書かれた文字」を区別できない。この一点から生まれる直接注入・間接注入・ツール境界の問題を前提知識ゼロから解き、プロンプトで守ろうとする誤りと、実行層に境界を置く多層防御の組み方までを扱う。
30
·RAG・検索拡張·★ 会員·論文·14分で読めます
GraphRAGを1から — 知識グラフと検索の融合
From Local to Global: A Graph RAG Approach to Query-Focused Summarization
文書をエンティティと関係の網に組み替えると、普通のRAGでは原理的に答えられない「全体としてどうなのか」に届く。抽出・名寄せ・コミュニティ要約・local/global検索を1から積み上げ、最後に「どこで過剰か」を正直に見積もる。
31
·論文解説·★ 会員·論文·18分で読めます
論文解説 Large Discovery Models — LLMに「次に何を試すべきか」を教える価値信号
Large Discovery Models: Empirically-grounded Model-Based Open-Ended Search
LLMは案を出せても、その案が本当に良いかを自分では採点できない。論文 Large Discovery Models は、LLMの提案分布をガウス過程由来の「獲得値」で傾けることで、高価な実験予算のもとでの探索を回す枠組みを示す。式から実験数値まで1から解説。
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·エージェント·★ 会員·論文·17分で読めます
論文解説: StateM — モデルの重みを1gも動かさず、Terminal-Bench 2.1で95.3%・実行費15ドルへ
StateM: Reaching 95.3% Raw Accuracy, or a \$15 Frontier Run, on Terminal-Bench 2.1 via Harness Scaling
長時間タスクのエージェントは、各ステップを解けるモデルを積んでいても落ちる。StateMは重みを触らず「実行の器」だけを鍛え、Terminal-Bench 2.1で95.3%、最終スコアのAPI費を574.68ドルから約15ドルへ下げたと報告する。ハーネススケーリングという賭けを1から解説する。
33
·エージェント·★ 会員·論文·17分で読めます
論文解説: FACET — 指示・環境・解答・採点を「同じ実行状態」に接地させる課題合成
FACET: Preserving Source Intent and Executable State in Terminal Task Synthesis
ターミナル課題は「指示文・環境・模範解答・採点器」の4点セット。FACETは環境を先に建てて動かし、その実現済み状態を全部品の共通の地面にすることで整合を取る。7万件のスキルから6,078課題を作り、1.2Kの成功軌跡だけでQwen3.5を4B/9B/27Bとも底上げした論文を1から解説する。
34
·推論・高速化·★ 会員·論文·23分で読めます
論文解説: Agentic ESOpt — 逆伝播をやめて「モデルを揺らす」だけで、長丁場のLLMエージェントを鍛える
Agentic ESOpt: Fine-Tuning Long-Horizon LLM Agents with Minimal GPU Requirements
勾配を一切計算せず、パラメータにノイズを足した分身をG体走らせて良かった方向へ寄せるだけ——推論と同じGPUメモリ(8.41GB)で27Bの全パラメータを更新し、15手必要な数独でGRPOに12.50ポイント差をつけたNUSらの論文を、1から解説する。
35
·LLM — 大規模言語モデル·★ 会員·論文·16分で読めます
論文解説: SA-MRPO — 満点の科目を勉強し続けるな。飽和した報酬から勾配を引きはがす
Learn What's Left, Not What's Mastered: Saturation Aware Advantage Reweighting for Multi-Reward Policy Optimization
報酬を複数使うRL学習では、すでに満点に近い目的にも勾配予算が配られ続ける。SA-MRPO (arXiv:2608.16072) は目的ごとの「飽和率」を測って重みを割り引き、伸びしろの残る目的へ最適化の力を回す。論文本文だけを根拠に、仕組みと限界を解説する。
36
·LLM — 大規模言語モデル·★ 会員·論文·11分で読めます
スケーリング則を1から解説 — なぜ大きくすると賢くなるのか
Training Compute-Optimal Large Language Models
「モデルを大きくすれば賢くなる」を数式にしたのがスケーリング則。Kaplan則からChinchilla論文(Hoffmann et al., 2022)への転換を、400本超の実験・3つの推定法・70B対280Bの直接対決まで、論文本文だけを根拠に1から解説する。
37
·エージェント·★ 会員·論文·15分で読めます
論文解説: Recursive Synthesis — 検証済みタスクを「増築」して、長時間ターミナル課題を4万件量産する
Recursive Synthesis for Long-Horizon Terminal Tasks
1件数百〜数千ドルかかる長時間ターミナルタスクを、検証済みの種から再帰的に増築して約$0.05で量産するRST。15ラウンドで37,484件、模範解答は中央値67行から374行へ難化し、その軌跡でQwen3.5をSFT+PPOで実際に強くした——Tencentらのデータ合成論文を1から解説する。
38
·推論・高速化·★ 会員·論文·18分で読めます
論文解説: 正解も強い教師もなしで伸びる — u-OPSD が使う「自分の多数決」
On-Policy Self-Distillation without Any Supervision
模範解答も強い教師モデルも使わず、モデル自身が出した8本の答案の多数決を『特権的な文脈』に仕立てて自己蒸留する u-OPSD(arXiv:2608.06296)を、論文本文だけを根拠に1から解説する。
39
·エージェント·★ 会員·論文·11分で読めます
論文解説: Metis — 記憶を外付けせず、モデルの中に住まわせる「Memory Foundation Model」
Metis: Memory Foundation Model
AIエージェントの記憶は今もRAGなどの「外付け」が主流。この論文は記憶をモデル本体の順伝播に内蔵する Memory Foundation Model を提唱し、初のプロトタイプ Metis を提案する。覚える・忘れる・更新するを勾配なしのforward計算だけで実行する仕組みと、その実力・限界を1から解説。
40
·エージェント·★ 会員·論文·12分で読めます
論文解説: MerchantBench — LLMエージェントは1年間ネットショップを経営できるか。人間の27.3%しか稼げない理由
MerchantBench: Benchmarking LLM Agents for Long-Term Coherence in E-Commerce Operations
365日のEC店舗経営シミュレーションでLLMエージェントの「長期一貫性」を測るMerchantBenchを論文本文から解説。最良構成でも人間の平均純資産の27.3%にとどまる理由を、活動の減衰・早すぎる撤退・証拠に合わない方針固定化という失敗パターンから読み解く。
41
·エージェント·★ 会員·論文·12分で読めます
論文解説: Mental World Modeling — 物理だけでなく「心」まで遷移させるワールドモデル
Mental World Modeling
シーンの物理を完璧に追えても、人の次の行動は当てられない——信念・意図・感情・規範を状態変数として持ち、行動が物理と心を同時に更新する Mental World Modeling (MWM) の定式化と、訓練不要ベースライン Mentis による8モデル検証を、論文本文から数値つきで解説する。
42
·エージェント·★ 会員·論文·10分で読めます
論文解説: LongHorizon-Harness — 長時間タスクは「実行」ではなく「状態管理」で解く
LongHorizon-Harness: Advancing Long-Horizon Agents for Real-World Tasks
モデルを一切変えずに、タスク状態を実行の外に置き「管理→実行→監査」のループで回すだけで、長時間タスクの成績が大きく伸びる——Alibaba DreamXチームのハーネス設計論文を、比喩と擬似コードで1から解説する。
43
·推論・高速化·★ 会員·論文·11分で読めます
投機的デコーディングを1から解説 — 小さな下書きモデルで、出力を一切変えずにLLMを速くする
Fast Inference from Transformers via Speculative Decoding
小型モデルに数トークン先まで下書きさせ、大型モデルが一括検証する「投機的デコーディング」。出力分布を数学的に変えないまま2〜3倍速くなる仕組みを、採択率αの直感とともに原論文から解説する。
44
·モデル系統図鑑·★ 会員·論文·12分で読めます
Gemma系を1から解説 — 系譜・特徴・使いどころ
Gemma: Open Models Based on Gemini Research and Technology
GoogleのオープンウェイトLLM「Gemma」を系譜から解説。蒸留・局所注意・実効パラメータという各世代の発明、ライセンスの実務注意、Ollamaでのローカル運用までを1本で通す。
45
·推論・高速化·★ 会員·論文·11分で読めます
論文解説: DAPD — 蒸留の教師が持つ「カンニングペーパーの幻想」を二重アンカーで断つ
DAPD: Dual-Anchored Policy Distillation
模範解答を見た教師から蒸留すると、生徒は本番で「見えない答えを思い出したふり」をする——この privilege illusion の根本原因を情報の非対称性と特定し、二重のアンカーで解消する DAPD (arXiv:2608.01735) を論文本文だけを根拠に解説する。
46
·LLM — 大規模言語モデル·無料·論文·10分で読めます
プロンプトエンジニアリングの科学 — 何が実証され、何が迷信か
Chain-of-Thought Prompting Elicits Reasoning in Large Language Models
「ステップバイステップで考えて」は効くのか。Chain-of-Thought論文(Wei et al., 2022)の本文だけを根拠に、実験で実証されたこと(規模の閾値を超えたモデルでのみ効く創発)と、巷の呪文の多くが未検証であることの線引きをする。
47
·エージェント·★ 会員·論文·11分で読めます
LLMエージェントを1から解説 — ツール使用とループの設計
ReAct: Synergizing Reasoning and Acting in Language Models
「考える→道具を使う→結果を見て考え直す」というループはどう設計されているのか。ReAct論文(Yao et al., 2022)の本文だけを根拠に、行動空間に言語を足すという発想、function callingの実装の形、実測された失敗モード(ループの暴走・幻覚したツール呼び出し)まで。
48
·学習手法・アライメント·★ 会員·論文·13分で読めます
Instruction Tuning と RLHF を1から解説 — 指示に従うモデルはどう作られるか
Training language models to follow instructions with human feedback
事前学習しただけのモデルが指示に従わないのは能力不足ではなく目的関数のずれ。InstructGPT論文(Ouyang et al., 2022)の本文だけを根拠に、SFT→報酬モデル→強化学習の3段を式まで追い、「1.3Bが175Bを人間評価で上回った」という主張と、論文自身が認めた限界を§番号付きで読む。
49
·Transformerの仕組み·無料·論文·13分で読めます
位置エンコーディングを1から理解する(絶対位置からRoPEまで)
Attention Is All You Need
Transformerは素のままでは語順を知らない。なぜ位置情報が要るのかから始めて、sin/cosの絶対位置、学習型、そして現代LLMの標準であるRoPEまでを段階的に解説。「なぜ回転が相対位置を表せるのか」を式で示す。
50
·推論・高速化·無料·10分で読めます
KVキャッシュを1から理解する — 推論高速化の核心
LLMは1トークンずつ答えを吐きます。素朴に実装すると、1トークン出すたびに文全体を計算し直すという壮大な無駄が生まれる。KとVは過去のぶんが二度と変わらない——この一点だけで計算量が桁で落ちます。代わりに払うのがメモリで、その量は自分で見積もれます。バッチサイズと文脈長がなぜメモリで頭打ちになるのかまで。
51
·論文解説·★ 会員·論文·13分で読めます
論文解説 LoRA: Low-Rank Adaptation of Large Language Models — なぜ低ランクで足りるのか
LoRA: Low-Rank Adaptation of Large Language Models
LoRA原論文(Hu et al., 2021)を本文だけを根拠に読み直す。BAという式の意味、論文が実測した「増幅率21倍」、r=1で足りた理由、そして論文自身が残した未検証領域まで。
52
·RAG・検索拡張·★ 会員·10分で読めます
RAGの基礎と設計パターン — 埋め込み・チャンク・リランキング・評価を1から
検索拡張生成(RAG)を前提知識ゼロから解説。仕組みの直感、チャンク分割の戦略、ハイブリッド検索とリランキング、そして最重要の評価設計まで。